「成長ホルモン分泌不全性低身長症」の原因と治療法




身長が伸びない時は成長ホルモン分泌不全性低身長症の可能性を考えてみる

子供の身長があまり伸びずに同学年のお友達よりもかなり小さいとすごく不安になりますよね。
子供の身長の伸びには、「遺伝」の要素と「環境」の要素が関係しており、最近の研究では、「環境」の影響が強いとされています。

「睡眠」「栄養」「運動」などの生活習慣を整えることで、改善が望めることが多いです。

しかし、極まれに病気が原因で身長の伸びが良くないということがあります。今回はそういった病気の一つである「成長ホルモン分泌不全性低身長症」について説明します。


子供

子供の身長が伸びるには「成長ホルモン」が大きく影響をしています。「睡眠」「栄養」「運動」などの生活習慣を整えることで、改善が望めるということも、そうすることによって成長ホルモンの分泌が促されるようになるからです。昔から「寝る子は育つ」と言われてきました。それは睡眠中に成長ホルモンが分泌されるからです。特に午後10時かから午前2時頃には、多くの成長ホルモンが分泌をされます。「早寝」の大切さがよく分かります。

身長の伸びに重要な役割を果たす「成長ホルモン」なのですが、その分泌が十分でないことによって身長の伸びが十分でないことがあります。その原因が、「睡眠」「栄養」「運動」などの生活習慣の乱れなどでないものを「成長ホルモン分泌不全性低身長症」と言います。

脳の中にある下垂体という器官から分泌される成長ホルモンが少ないために、身長の伸びが悪くなる病気です。低身長は「身長SDスコアがマイナス2SD以下」という基準で定義されます。この定義では、100人に2~3人が低身長だということになります。その中の5%位がこの「成長ホルモン分泌不全性低身長症」であるだろうとされています。

原因はほとんどの場合(95%程度)は原因不明とされ、「特発性」と呼ばれています。残りの5%は脳腫瘍が原因です。

しっかりと治療することである程度身長を伸ばすことができる

治療法としては、成長ホルモンを投与することになります。成長ホルモンは注射しかないため毎日注射をすることになります。成長ホルモンの注射は自己注射が認められており、子どもが小さい時は親が行い、大きくなってきてからは自分で行うことになります。
この治療によって、治療開始直後は大きく身長が伸びます。治療開始から一年目は8センチ程度の身長の伸びがあるようです。しかし、2年目、3年目と徐々に伸びが落ちていってしまうことが多いです。
長期治療した例では、成人時の身長の平均は男性で160センチ、女性で148センチです。
はじめから身長が小さい場合、親はこういった病気を疑い、病院に行くことが多いです。もう一つ注意する方が良いのは、「年々、背の順が前の方になってくる」場合です。これは、何らかの影響で成長ホルモンの分泌に不具合があるかもしれません。小児内分泌専門医に診てもらうことで原因究明とその後の対応策を決めることができるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
成長ホルモン分泌不全性低身長症」であることがわかれば成長ホルモンでの治療ができます。

そのうち身長が伸びるだろうと考えるのではなく、身長が伸びない原因を様々な角度から考え、突き止めることが重要になるのです。